東福寺塔頭『龍吟庵』が特別公開。偃月橋を渡ってのアプローチに心が弾みます。1603年につくられた木造橋廊。方丈は書院造と寝殿造の名残をとどめる現存最古の建築として、国宝に指定。方丈を囲む南・西・東の三つの枯山水は、作庭家・重森三玲(1896-1975)が1964年に手掛けたもの。方丈正面に位置する南庭「無の庭」は草木なく、簡素な白砂が一面に広がっています。西庭との境には稲妻模様を現した竹垣。西庭「龍の庭」は白砂と黒砂で雲海を描き、龍が昇天する姿を青石で表現。東庭「不離の庭」は狼に襲われそうになった国師幼少を二頭の犬が守ったという故事を鞍馬の赤砂の上に表現しているそうです。