新緑の『聴竹居』にお邪魔してきました。建築家・藤井厚二(1888-1938)が1928年に建てた5回目の自邸。場所は山崎。天王山を背に、木津川・宇治川・桂川の合流を眺める山腹に佇んでいます。4つの先進性があり、自然エネルギーを生かすこと、洋風と和風の融合、家族中心のプランニング、新しい”日本の住宅”のライフデザイン。この住宅にはその試みが散りばめられています。暮らしとは何なのか?豊かさとは何なのか?を考える、原点のような住宅。
これまで何度か足を運んでいるのですが、本屋だけでなく、今回はじめて閑室と茶室(下閑室)も入らせてもらいました。その室内空間が素晴らしく、そこに身を置けたことに感動。聴竹居倶楽部の方に全体で2時間の解説をしてもらうことになっていたのですが、話が弾んで3時間という贅沢な時間を過ごしてきました。(室内写真公開NG)