やらずにはいられない | 築紡|根來宏典

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2022年4月28日(木)

やらずにはいられない

東京都現代美術館で開催中の『吉阪隆正展|ひげから地球へ、パノラみる』に行ってきました。建築家・吉阪隆正(1917-1980)は、コルビュジェの3人の弟子のひとり(あとの二人は前川國男と坂倉順三)と紹介されることが多い。それはキャッチ―なフレーズかもしれませんが、それだけだと建築を学ぶ人としては浅はかだと思う。

 

吉阪先生の残した功績は大きい。本展の紹介文にも書かれているのですが、建築だけにおさまらない領域横断的な取り組み、個から地球規模への広がり。とにかく視野の広い人で、人生を楽しみつくした人であり、なんとも魅力的な存在。

 

私自身は、吉阪先生のロジックに多大なる影響を受けております。設計においても、思想についても、文章を書くにしても。晩年の関心であった「都市の原単位」の研究をまとめた書籍と学生時代に出会いました。それは、私にとっての宝物です。