東京都内で進行中の『小平の住宅』の配筋検査に行ってきました。とても綺麗に組まれておりました。配筋検査というのは、ピッチが綺麗に並んでいるかどうかだけの検査ではありまぜん。鉄筋のかぶり厚さや、定着長さが重要です。
建坪11坪の小さな住宅ではありますが、鉄筋量が一般的な住宅より多いのが分かるかと思います。頑丈さが一目瞭然。基本的には150ピッチのダブル配筋。大きな応力が掛かる所は、さらに150ピッチで補強。ただ、鉄筋量は多ければ良いということではなく、逆にコンクリートが上手く回らない(流れ込まない)という心配もあります。ですので、鉄筋が綺麗に組まれているということも、当然大切なこと。
さらに重要なのは、基礎と土台・柱とを繋ぐアンカーボルトが適切な個所に設置されているか。アンカーボルトのサイズも、いくつかあって、それぞれ埋め込み長さが違います。設計事務所の配筋検査では、そんなことをチェックしています。
よく近隣の方から「何の建物が建つのですか?」と聞かれます。一般的な住宅の基礎とは、ちょっと違うのだそうです、、、基礎は一律的に荷重が掛かるのではなく、建物形状や柱配置によって荷重の掛かり方が異なります。私どもの事務所では、基礎に掛かる応力を踏まえて、合理的な計画を行っております。国で定めた標準通りではなく、一棟一棟個別設計することは大切なことだし、それが安心安全に繋がると思っています。