杉板型枠 | 築紡|根來宏典

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2021年9月27日(月)

杉板型枠

外構工事が進む『元総社の二世帯住宅』です。敷地に沿って、コンクリートの壁を回します。仕上げは打ち放しなのですが、型枠が杉板。コンクリートが固まった後、その型枠を脱型すると、杉板の美しい木目が現れるのです。

 

ゆえに、杉板型枠の出来映えが、大きく左右する仕上げ。使っている杉板は無節の浮造り。浮造りとは、木の表面をワイヤーブラシで削り、木目を惹き立たせる仕上げ。手間は掛かるのですが、凹凸や陰影が出て美しい。春目(やわらかい)と秋目(硬い)がはっきりした杉に適した豊かな表情なのです。4mの材を現場で採寸しながら、丁寧に組んでいきます。職人は内部も手掛けた大工さんたち。頼りになります。

 

我思うに、最も贅沢な仕上げ。コンクリートの打設は緊張するんでしょうね(笑)