なる屋 | 築紡|根來宏典

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2021年4月26日(月)

なる屋

先週のこと、群馬県で手掛けた『対岳荘』の建主さんと特別な時間を過ごしました。京都には月2回ほど足を運んでいるそうで、連絡をくれました。お引渡ししたのが震災直後の10年前。建主さんと一緒に京都旅行に出掛け、そこで視察してきた意匠を取り込んだ住宅です。私と京都との関係は、その時から始まりました。多くの方と同様、それまでも京都に惹かれるものはありましたが、その思いがより強くなることに。その後は足繫く通うようになり、暮らしたいと思うようになり、今日に至っています。京都と私とのあいだを紡いでくれたのが、こちらの建主さんなのです。

 

お店は「なる屋」さん。内緒にしておきたいのですが、コロナ禍で応援したい気持ち。和久傳や瓢亭で修業を積んだ店主。この日は、大原まで店主自らが野菜の仕入れに出向いてきたそう。素材を活かした料理に舌鼓。〆に戴いた喉黒の釜飯の味が忘れられない。カウンター7席のみ、坪庭のある京町家。天井を見上げると、対岳荘の天井と同じく煤竹。なんだか嬉しくなってしまいました。対岳荘の紹介は、コチラ≫