根來宏典建築研究所

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2020年3月26日(木)

明かり障子の出入り口@つくばの曲り家 その11

中廊下を明るくするには、突き当りに窓のあるプランにするか、トップライトを設けるかですかね、、、そのどちらでもなく、個室の出入り口を明かり障子にしました。個室を通して、廊下に柔らかな光を取り込んでいます。障子紙には、麻を散らした工芸和紙。それを片面ではなく、両面に貼った「太鼓貼り」。桟の”影”を楽しむ設え。桟に埃が溜まらないと、奥さま方に好評。光や透け具合を和らげるとともに、音や冷暖気を遮る効果も期待できるのです。

 

開き戸ではなく、引込戸にしていることもポイント。開けっ放しにしていても、扉が邪魔になりませんし、風に煽られて急に閉まるという危険性もありません。出入り口を開けておけば風や視線が抜け、閉めれば視線を遮りつつも、なんとなく人の気配を感じることができます。家族同士のプライバシーを、シチュエーションに合わせて適度にコントロールできるという意味でもメリットのある設えとなっています。