連続する垂木が美しい@つくばの曲り家 その6 | 築紡|根來宏典

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2020年3月12日(木)

連続する垂木が美しい@つくばの曲り家 その6

室内に入ると、連続する垂木(梁)が印象的な空間。垂木のサイズは57×210㎜。垂木は外部の縁側まで伸びています。垂木が現しになっているため、天井が高く、美しい架構が見え、内部と外部とが一体に感じる設えになっています。

 

通常、梁は三尺ピッチで架けるのですが、ここでは一尺ピッチ。つまり3倍の手間が掛かるわけですね、、、上棟時のお話なのですが、大工さんに「垂木の本数が多いので、1日では組み上がりませんでしたかね?」とお聞きしたら、手刻みの方が間に合わなかったそうです。基本的にはプレカットなのですが、機械よりも大工さんによる手刻みの方が柔軟に対応できることもあるのです。つまりプレカット屋さんと大工さんのハイブリット。機械化による現代的な技術を用いつつ、職人的な大工技術も活かした軸組。臨機応変な大工さんで、頼りになる現場でした。