冨田屋@冬の京都2020 | 築紡|根來宏典

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2020年2月14日(金)

冨田屋@冬の京都2020

西陣にある『冨田屋』さん。明治18年(1885)に呉服商の店舗兼住宅として建てられた京町家。国の登録有形文化財。路面に見世を構える表屋造り。主屋、離れ、3つの蔵、2つの井戸、6つの坪庭で構成されています。路面角には表蔵。入口である見世庭の先には井戸のある玄関庭。暖簾の先には走り庭。田の字型プランで構成された4つの座敷。その中央には神棚。座敷の押入れには階段箪笥が隠されています。銅の手摺が美しい。2階にも見事な座敷が広がっておりました。廊下に敷かれた赤松の板は、継ぎ目のない長さ10mの一本物。見世と座敷で構成される主屋の奥には座敷庭。その向こうには中蔵。さらにお庭を挟み、一番奥には当主のみ入ることが許されている宝蔵。「主屋は見学用の設えになっておりますが、離れの方が普段使いの暮らしを感じられますよ」とのこと。質素なのかな?と想像しつつ、離れの座敷に通してもらってビックリ。大きな螺鈿の座卓。その他の調度品も目を疑うほどの美しさ。茶室は武者小路千家の監修によるもので「寿楽」の銘。立礼の席は、当初は書斎だったそうです。大工さんの粋なディテールも、あちこちに見受けられる建築でありました。