自分らしく生きるためには | 築紡|根來宏典

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2020年2月10日(月)

自分らしく生きるためには

昨日2月9日(日)は、NPO法人「家づくりの会」が主催している第11期家づくり学校4年生の最終発表会。1年生は座学、2年生は素材や技術の探訪、3年生は自ら考える力を培う演習。4年生はスタジオ制で、泉幸甫スタジオ、川口通正スタジオ、高野保光スタジオに分かれました。

 

スタジオとなるアトリエ事務所に通い、1~3年生で学んだことを自身の中で統合しながら、一年を通して一軒の住宅設計をまとめます。課題出題者は古川泰司。司会は佐々木善樹によって進められました。課題への要求に対し、リアルな提案が求められます。空間デザイン、快適さ、機能的な動線計画への期待に応えるのは当然のことです。さらには耐震、温熱環境、素材、耐久性、可変性、バリアフリー、ディテール、外構、街並み、経済性、、、それら全てを基本的なこととして抑えねば、リアリティを感じません。いわゆる大学の卒業設計とは異なり、そこが家づくり学校の目指すところでもあります。今年度の4年生進級者は7人。中には仙台や韓国から通った受講生もいます。独立して普段から自己の責任で住宅設計に従事している人もいれば、ほとんど従事していない人もいます。皆さん働きながら、集大成として、この課題をまとめ上げました。

 

発表会には、講師陣はもちろんのこと、1年生~3年生、OB&OG達も参加できます。人の発表を聞くことは、とても勉強になるし、刺激になり、自身の目標設定にもなります。講師たちの多角的な質疑や意見が飛び交い、多様な価値観に気づく場でもあります。発表会に聞き入る受講生たちの真剣な眼差しは凄い。住宅設計が上手になりたい、住宅設計で飯を食っていきたい、住宅設計で自分らしく生きたいとの思いで集まってきている面々。私も毎年参加しているのですが、本当に得ることの多い場なのです。

 

1年生~3年生からは「レベル高くないですか?」「あんなに頑張らないといけないの?」「自信ない」との声も聞こえてきます。「そんなに頑張らなくても良いよ、自分のペースで」と言っているのですが、、、頑張らない人はいないと思うのですが、頑張り方は本人の問題ですし、私も本音で頑張り過ぎだと思っています。もちろん講師陣に導かれる影響も大きいことと思いますが、「ともに学ぶ仲間がいたから最後まで頑張れた」と、皆さん口を揃えて言います。皆さん、本当にお疲れ様でした。おめでとうございます!そんな時間と空間と共有し、その後は、各学年合同の修了式や懇親会、楽しい時間を過ごすのでした。

 

全員が4年生まで進むわけではありません。仕事、建築士資格受験、産休・育休など、学生個人の状況は様々。みんな社会人ですから。休学や復学もOKで、目的に応じた各学年ごとの修学システムをとっています。だから合同修了式なのです。1年生~4年生みんなに進捗に応じた修了証書が手渡されました。家づくり学校は、講師陣も各学年も、OBもOGも垣根を越えて、みんな仲が良い。情報交換をはじめ、課外授業、見学会、修学旅行などを通じて、学年を超えた交流も活発です。みんな家づくりが、もっともっと上手になりたい向上心を持った仲間なのです。

 

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