外構から考える | 築紡|根來宏典

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2019年12月26日(木)

外構から考える

12月23日(日)は家づくり学校1年生の授業『外構から考える』でした。講師は家づくり学校の校長でもある泉幸甫先生。家づくり学校は11期目、これまでも外構からの授業はやったことはあったのですが、泉先生の外構からは初めてです。

 

まずは測量の大切さから、そして敷地を分析するポイントの解説。特に高低差を見極めることが重要で、雨水の流れや敷地全体で排水を考える設計手法を教示してくれました。また近年のゲリラ豪雨のこと、ポンプアップの信頼性等もナルホドなお話です。それにしても、これらは地味な話ですね、、、講義のポイントは、単なるデザインのお話ではなく、全てはこの地味なことの積み重ねにあるように思います。土地との関係が建物の形態に影響を与え、接地性が室内外の連続性に影響を与え、さらには人の心理まで関係していきます。地味なことの先にある独特の世界観はとても奥深く、泉先生の手掛けてこられた建物にも表れていることが理解できます。

 

さらには桂離宮を始めとする歴史的な建築を外構から分析する際の視点、庇や縁側のこと、石や左官のこと、池やビオトーブのこと、中間領域や段階的繋がりのこと、パターンランゲージのこと、植栽のことまで多岐に渡ったのですが、領域、中心、連続、散在といった概念が通っているため、話が取っ散らからず、とても分かり易い内容でした。外構を造園屋さんや植木屋さん任せにしている設計者も多いようですが、建築と外構とが不可分な関係にあることを強く感じた次第です。