根來宏典建築研究所

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2019年12月16日(月)

板金を学ぶ その1 講義と体験

12月14日(土)家づくり学校2年生の7回目「板金」の授業がありました。特別講師として板金職人・新井勇司さんを迎え、会場提供はガルバリウム鋼板を扱うタニタハウジングウェアさん全面協力のもと実現した授業です。

 

前半の講義では、材質(ガルバ、ステンレス、銅板等)のこと、屋根の葺き方(立ハゼ、平葺き、段葺き、一文字葺き等)のこと、葺き方と屋根勾配の関係(瑕疵保証や注意点)のこと、材料や働き幅(コスト含め)のこと、板金のディテールや名称のこと、そして設計者と共に考えて作るための仕様や施工事例のことを解説。

 

鋼板や工具も準備頂きました。それを使って、切る、曲げる、叩くの体験。よく使われる鋼板の厚みは、0.35mmと0.4mm。鋼板の厚みを指定するのも設計者の役割なのですが、何も考えず、、、厚い方が良いと思い、、、設計図書に記載している設計者も多いかと思われます。その使い分けを考える良い体験になったかと思います。

 

板金の世界でも近年は既製品化が進んでいます。もちろん工業化も大切なことであり、商品に頼ることは悪いことではありません。ただ物事を考えなくなることは良くない。その商品の良し悪しを判断する物差しを持つことは大切。職人の世界を知ることは、こういった応用にも繋がり、設計の可能性を広げることになろうかと思うのです。そんな中でも新井さんは当代切っての技術の持ち主。新井さんの手を見せてもらうと、ハサミを持った時に出来る豆が印象的。

 

家づくり学校は11期目になるのですが、板金の授業は去年に続き2回目。新井さんの技術も素晴らしいのですが、その人柄にも私自身すっかり新井さんのファンになってしまいました。話を聞くだけでなく、実際の仕事に活かさないとですね。その成果は、コチラ≫