自宅の床フローリング、良い色艶になってきました。4年前に張ったもの。徳島県の相生地区の杉。生産者のこだわりが強く、樹齢60年以上(一般的には40年)の原木を伐採し、「葉枯らし乾燥」してから製材しています。30mmの厚板、220mmの幅広材。厚さ30mmというのは驚くほどでもないのですが、幅は広くても180mmまでかと思います。幅220mmは凄い!見た目の迫力は勿論、しっかりした踏み心地が快適。
仕上げには「桐の油」を2回塗り。天然の植物油をベースとしており、人と環境に優しい塗料。水廻りのキッチンや脱衣室は、さらにその上に「撥水剤」を2度重ね塗りし、耐久性を高めています。もちろん撥水剤も、木の調湿効果を妨げない環境に優しい塗料。色艶や、その後の経年変化も桐油だけの所と変わりません。オイル感が落ちてきましたし、木を長持ちさせるために再塗装しました。素足が気持ち良い!
葉枯らし乾燥とは、山で原木を伐採後、その場に枝葉を残したまま放置し、生材に含む水分を葉っぱから蒸散させる乾燥方法のこと。
古くから行われてきた方法ではありますが、生産性の問題から近年は少なくなってしまったそうです。
とはいえ乾燥によって軽くなった分、運搬コストやCO2の削減という考え方もできますし、
製材後の収縮・割れ・狂いが少なくなり、また色艶が非常に良くなるというのは、大きなメリットのように思います。
木材の品質は、乾燥が最も大切。葉枯らし乾燥3~4か月⇒製材後、天然乾燥3か月⇒人工乾燥1週間掛けたフローリング。
こういった乾燥技術の積み重ねが、厚板30mm、幅広220mmといったフローリングを実現させることに繋がっています。