住まいの変遷と、その本質 | 築紡|根來宏典

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2019年5月14日(火)

住まいの変遷と、その本質

5月12日(日)は、家づくり学校3年生『住まいの平面計画(前半)』の授業でした。講師は家づくりの会の半田雅俊先生。講義と課題提出の前半と、その講評と指導の後半との2回1組の授業。今回はその前半。住まいの変遷を時代ごとに捉え、その進歩のプロセスを分かりやすく解きほぐしてくれました。

 

まずは日本の町屋や中産階級における住まいの変遷を辿っていきます。明治、大正、昭和(戦前)、昭和(戦後直後)、昭和(戦後)ごとに特徴が見られます。その変化の様相は急激であり、当然それらには理由が伴うはず。技術的なことだけでなく、社会的な要因から考えることも大切です。

 

また近代住宅の先駆者であるフランク・ロイド・ライトにおける平面計画の変遷も解説。半田先生自身は、ライトの弟子である遠藤楽さんの事務所で修行し、またライトがつくった学校『タリアセン』にも留学しており、ライトの建築哲学を深く享受しています。さらに日本における近代住宅の先駆者である藤井厚二、前川國男、清家清、増沢洵、広瀬鎌二、吉村順三、宮脇檀、益子義弘らの平面計画について受講生とともにディスカッションし、その良いところ、良くないところ、その理由を考えていきました。

 

半田先生曰く「本質は何か」を考えることが大切と言います。その中には、変わるもの、変わらないものあり、何故そうなのか、、、そのためには歴史から学ぶことは大切なことだと思います。最後に、ライトより「弟子への手紙」を紹介してくれました。『自分が生きている時代の生活を理解する。新しい形を探すことが建築家の仕事。私たちは新しい時代に生き、生活しているのだから』と。

 

新入生となる1年生の授業は、5月19日(日)から始まります。応募は締め切り、目標人数にも達していますが、キャパのある教室(工学院大学・新宿キャンパス)を借りているので、まだ受け入れしてくれると思います。興味ある方は、コチラ≫