『紀州の家』仕事終わり、強者達が西日を浴びる風景。私が現場に行って、口を開く時は、ろくなことがありません。手間の掛かる話ばかり、、、そういった話は大小あります。小の話（それが積もり積もっているかと思いますが）に対して、大工さんが「西岡さん連れて下さいよ」と言うので「（根）どこの西岡さんよ？」「（大工）西岡さん知らんの？」「（根）西岡さんという知人はおらん」、、、宮大工の西岡常一（1908-1995）棟梁のことですね。宮大工級の手仕事をお願いしているつもりはないのですが、そのくらいの気概で仕事に臨んでくれているのは嬉しいお言葉。

小の話は冗談を交え、なんだかんだ言いつつも上手くやってくれるのですが、大の話をするには私にも覚悟が要ります。その受け答えには参りました。ネガティブなことは一言も言わず、建設的な言葉と鋭い眼差し。その雄姿に感動して帰ってきました。