最終日4日目の午前は、韓国の設計事務所『guga都市建築』へ。
この階段を上がった所が事務所の入り口。羨ましい佇まいです。15人規模の事務所。特徴は、韓屋とソウルの都市調査を行ない、それを設計に活かしていること。実際に韓屋に関わる設計やリノベーションの仕事が多いそうです。まずは所長のチョ・ジョングさんから、事務所の設計手法についてレクチャーをして下さいました。
事務所には、日本人スタッフの米田さんが勤めています。今回の充実過ぎる韓国旅行が実現したのは、彼女のお蔭。もう一人お世話になったがイ・ジェオさん。彼は韓国の伝統文化を専攻する大学を出ており、そういった視点での解説に卓越。またその大学の卒業生というと、古い建物の管理者も気持ちよく見学させてくれるのです。
事務所スタッフは、日々の業務傍ら、毎週水曜日と決めて、街に調査へと繰り出しているのだそうです。路地を歩きながら韓屋や街並みの現況を写真撮影や実測し、それをもとに平面や立面へと図面化しているとのこと。
こちらはその調査成果をまとめたパネル。それを解説する米田さん。彼女は、日本の大学、大学院を卒業しています。韓国の都市と韓屋に魅了され、ここの事務所に勤務して12年。とっても優秀な人で、調査研究チームのリーダーであり、今や事務所のナンバー3(同僚がそう言ってました)なのだそうです。
とても熱心でもあり、日本の住宅建築についても実践的に学びたいとのことで、韓国から月一回、家づくり学校(新年度4年生)へと通っております。
こちらは模型室。その模型の量、丁寧な作り込みに、仕事への情熱が窺えます。
事務所近くに、ちょうど完成したばかりの韓屋のリノベーション現場があるとのことで、チョ所長、担当者、米田さんの3人が案内下さいました。小さな建物ながらも、中庭を有し、居心地よく、とても素敵な佇まいでした。
土曜・日曜を含み、米田さんとは4日間、ジェオさんとは3日間、旅行をご一緒させていただきました。それはguga皆さんのご理解のお蔭だと思います。本当にお世話になりました。再開発が著しいソウル市内。彼女らが調査で歩いた街が、その翌月に壊され、更地になっていることもあり、その在り方に胸を痛めているそうです。
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次の目的地に向かう途中、路地と韓屋の美しい街並みの写真を4点ほど。