夕方、祇園をお散歩。
京町家、白川、樹々、石畳の美しい街並み。
祇園白川一帯は、伝統的建造物群保存地区に指定されております。
なかでも大和橋から巽橋にかけた160m程の白川沿いは一等地で、
その川岸には料亭が建ち並んでおります。
この間に2本の小橋が掛かっているのですが、その内の1本に導かれます。
川岸に建ち並ぶ一軒をリノベーションした店舗。
セレクトリサイクルショップと喫茶スペースが入っています。
京町家を活かしたインテリア。吹き抜けの2階に吊るされた提灯たちが印象的。
リサイクルショップということで、文字通りリサイクル品が並んでいるのですが、
品々の脇には、元の持ち主さんの顔写真やプロフィール、
その品にまつわるエピソードなんかも添えられており、
センス良く集められた品々と、それらを大切にする気構えが伝わってきます。
京都の伝統工芸とコラボした限定アイテムもあり、どのアイテムも魅力的。
モノを大切にすると同時に、その向こうにあるモノづくりを大切にする精神に共感。
正面の入口は白川側なのですが、裏口もあります。暖簾の掛かったところ。
謙虚な入り口で見過ごしてしまいそうです(笑)
人通りのほとんどない通りなのですが、
それがかえって日常的であり、ヒューマンスケールであり、品を感じます。
暖簾をくぐり、格子戸を開けると、長い通路。
壁面は竹垣のような設え、天井から吊るされた行燈が連続し、
奥行きがより感じられます。
ベンチに腰掛け、喫茶を待つ着物姿のお姉さん。素敵です。
こちらは、一見さん無用のお茶屋さん。
店構えからして、特に格式が高かそうです。
私なんぞが立ち寄れる場所ではありません。。。
が、、、勇気を出して、暖簾をくぐってみました。ドキドキ。
もちろん中には上がれませんが、玄関先を見せて頂くだけで勉強になります。
創業は1800年代初頭だそうです。赤前垂という称号があり、
祇園でも特に格式の高い7軒のお茶屋さんのみに許されたもの。
現在でいう星マークのようなものだそうですが、全然違う気がする。。。
赤前垂のうち、現在も続いているお茶屋さんは、こちら含め3軒という、、、
想像以上に格式高いお茶屋さんでした(汗)