建具屋さんと塗装屋さん、お二人のコンビネーションが光ります。
住宅の完成に向け、この時期、いつも最後まで現場に残る二人の職人さん。
建具は既製品ではなく、建具屋さんの手づくり。
近年よく見られる既製品だと建具に建物を合わせることになるのですが、
建具屋さんの手づくりだと、当然のことですが建物に建具を合わせてくれます。
大工さんが誂えた開口を現場採寸に来て、町工場で建具を作り、それを現場に持ち込んで建て付け。それで支障がなければ、建具を一旦外し、塗装屋さんに渡して、塗装を施してもらいます。そこではお二人の助け合いの光景も見られます。
こちらは、引き出しの前板に塗装を施している様子。建具だけでなく、家具への塗装も塗装屋さんの役割。深く浸透し、木目が惹き立つオイル仕上げ。主成分は亜麻仁油で、木の呼吸を妨げず、耐水性の良い塗料。良いこと尽くめに聞こえますが、塗るのに少々手間暇が掛かります、、、
塗る前に、仕上げ面をサンドペーパーで研磨し、ツルツルに。そして木目に沿って、薄く均一に塗ります。10分程おいて、吸収されなかったオイルを拭き取ります。さらに12時間以上寝かせて、もうワンセット。つまり2回塗り。2回塗りと簡単に言っても、2日作業は必然ですし、拭き取り作業は結構な力仕事で大変。こちらの塗装屋さんは、腰にサポーターを撒いて作業しています。既製品だと化粧シートが貼ってあるので、このような作業は必要ないのですが、、、
休憩時間は、職人さん同士で缶コーヒーを差し入れし合う光景が見られます。
休憩といっても、話している内容は工程打合せ。
ここの現場だけでなく、お互い他にも現場を抱えていますからね。
こちらは年季の入った建具屋さんの道具箱。40年連れ添っているそうです。
最近の住宅は、既製品ばっかだから、こんな道具箱持っててもね、、、と。
まだまだ活躍してもらわないと困ります!
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