木材市場からの挑戦 | 築紡|根來宏典

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2018年10月18日(木)

木材市場からの挑戦

昨日は、家づくりの会の仲間と一緒に『東京中央木材市場』に行ってきました。

 

最寄り駅は舞浜。舞浜といえば東京ディズニーランドですね。

TDLに向かう人を横目に、いやいや脇目もふらず、我々の目的は木材市場。

 

木材市場って、わかりますかね、、、

魚や野菜に市場があるように、木材にも市場があります。

簡単にいうと、全国各地から様々な木材が集まってくるところ。

 

こちらの市場には12の卸問屋が入っており、それぞれに得意分野があります。

産地、杉や松といった樹種、構造材や羽柄材といった部位、銘木、古材、、、

 

 

伺ってみて、これは良いなと思ったのは、加工場を構えていること。

表面を削ったり、裁断したり、桟を打ったり、足を付けたり、塗装をしたり、、、

市場というのは通常、物を売るだけですが、こういった加工まで頼めるのです。

 

それぞれに産地との繋がりをもっている一行なのですが、

現実的なことを考えると、近場にこのような市場があると便利。

 

テーブル板を一枚買うのに、産地から取り寄せると、

下手をすれば送料の方が高くなる場合もありますね。

また加工までしてくれれば、買ったものを別の加工場に移す必要もありませんし。

 

 

 

ご覧ください、この見事な板。約2000×4000mm、厚さ150mmの神代杉。

普段、目にすることのないような材も眠っています。

 

ここは卸市場ですので、一般の人は勿論、取引がなければ直接購入することはできません。今回訪れたメンバーは、市場長の一言で、特別に購入することが可能に。

 

と、ここまで聞けば、良いこと尽くめに聞こえますが、そんなに甘くはありません。通常は仲買や小売りを通すわけですよね。そこには意味や役割があり、目利きがいます。価格表示もありません。それはセリに掛けられたり、阿吽の呼吸で決まるもの。

つまり、こちらの専門性が問われる訳ですね。

市場の方々の熱い思いを受け取ると同時に、身の引き締まる思いで帰ってきました。