9月29日(土)、家づくり学校「特別構造ゼミ」5回目の授業がありました。
各自が考える構造の軸組模型を作り、その伏図を書き、耐力壁の計算を行い、ゾーニングごとの耐力壁の検討を行うこと。ここまでが前回までの内容。課題設定はみんな同じなのですが、その回答に多様性があることが、体験的に構造を学ぶことの面白さ。前回までのお話は、コチラ≫
多様性があるということは、それぞれに問題点、課題点、理解力に違いが出てきます。それに対し、山辺先生より各自二つずつくらいの部材検討の宿題を与えられていました。まずは、その発表から。その発表に対し、その妥当性や応用性、別の回答や考え方など、山辺先生が深く掘り下げていきます。
山辺先生が各自の模型を手に取りながら解説すると同時にし、山辺事務所の馬場先生が黒板に図解し、
その場で桜井先生が計算式を解いていくというエキサイティングな流れで授業が進んでいきました。
あっという間の4時間半、それぞれの発表と山辺先生の紐解きによって、構造設計の全体像が掴めたことと思います。
残りの授業は後3回、その3回は講義が中心となります。
普通はまず講義があり、その後に演習へと進むと思うのですが、
本ゼミでは先に演習をして、後に講義へと進むのがユニークなところ。
その方が自身で考える力が付きますし、より実践的な力が付くことと思います。
とはいえは、このようなスタイルの授業を成立させることは難しいことかと思うのです。
はじめての試みゆえ、戸惑った受講生もいるかと思いますが、
それは山辺先生、馬場先生、桜井先生、泉校長の受講生の力を引き出すコミュニケーション力の高さと、
受講生の高い目的意識との相互作用があって成し得ていることかと、傍にいて感じている次第です。