モザイクタイルミュージアム @秋の遠足2017 その4 | 築紡|根來宏典

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2017年11月16日(木)

モザイクタイルミュージアム @秋の遠足2017 その4


続いて向かったのは、同じく多治見市笠原町にある『モザイクタイルミュージアム』。

2016年開館、設計は藤森照信氏です。
今回は、名古屋セラミックさんの計らいもあり、館の方によるガイド付きで見学。
モザイクタイルのこと、建物のこと、運営のこと、、、より深く知ることができました。

タイルの原料となる土の採土場の山をイメージしているそうです。
アプローチはすり鉢状になっており、アリ塚に引き込まれるようですね。
玄関に近づくにつれて感じる建物の姿(風景)は圧巻です。

見学ルート、まずは4階へ。エレベーターもあるのですが、階段がお薦め。
登り窯のような土のトンネル。一光に導かれるように階段を上ります。

4階の屋根には丸い穴が開き、半屋外になっております。
壁にも床にもモザイクタイルが貼られていますので、雨が吹き込んでも平気。
貼られているのは、オザワモザイクワークスさんの真っ白なモザイクタイルでした。

今では作られていないアンティークなモザイクタイルたち。
歴史の深みを感じるデザイン、復刻して欲しいなと、、、

かつて使われていたタイルを並べる木型。並べるのは、もちろん手作業。
タイルというと冷たいイメージですが、作られる工程での木工技術に温かみを感じます。

クリーム色の粉(酸化ジルコニウム)+白い粉(シリカ)+茶色い粉(五酸化バナジウム)を混ぜて焼成すると、青い粉(顔料)の出来上がり。
この3色の酸化金属を混ぜると、なぜ青に変化するの?面白い!
この顔料をタイルに塗して焼き上げたものが、下段のトルコブルーのタイル。

昭和40年代に記された釉薬記録ノート、釉薬のレシピ本ですね!

集合写真です。メンバー紹介は、コチラ≫

建築の見方は、色々とあると思います。
春夏秋冬、晴天・雨天、建物の出来立て・時を経てといった時を変えて見る。
1人でしっぽりと空間に身をゆだねることも貴重な体験ですし、
私にとっては誰と一緒に見るかも大切。
今回のツアー企画は、名古屋に設計事務所に構える後藤孝さんによるもの。

とにかくこのメンバーは、自己成長のための相互研鑽に貪欲です。
このメンバーで、一体どれだけの時間、語り合ってきただろう、、、
はい、そして今夜も、ほぼこのメンバーでの集まりがあります。ではでは行ってきます!

根來宏典建築研究所