古典の先にあるモダン @秋の遠足2017 その2 | 築紡|根來宏典

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2017年11月14日(火)

古典の先にあるモダン @秋の遠足2017 その2


続いて向かったのは、愛知県豊田市にある『豊田市美術館』。

設計は、谷口吉生氏。土門拳記念館(山形)、葛西臨海水族館(東京)、猪熊弦一郎現代美術館(丸亀)、豊田市美術館(愛知)、国立博物館法隆寺宝物館(上野)、MoMA新館(ニューヨーク)、銀座SIX(東京)、、、といった建築を手掛けてきた建築家です。

建築とランドスケープが融合した素晴らしい建築。開館は1995年。
当時、勤めていた設計事務所のスタッフ仲間と一緒に訪れたことがあります。
あれから20年以上が経ち、再び訪れる機会を得ました。

水平が強調された庇、垂直が強調された乳白色のカーテンウォール、
そのコントラストとプロポーションによる構成美。

柔らかな光溢れるモダンな内部空間。展示空間はここから始まります。

美術館に併設された『童子苑』、同じく谷口吉生氏の設計によるもの。
こちらは広間や立礼席を備えた『一歩亭』。古典的な数寄屋ではなく、洗練されたもの。
谷口建築ならではの、日本の伝統とモダニズムの融合が感じ取れます。

こちらは小間を備えた離れの茶室『豊祥庵』、古典的な数寄屋です。
古典の先にあるモダンな建築の在り方に惹かれます。

ここで一日目の見学は終了、そのまま岡崎市に宿泊。
夜は、家づくりの未来について、熱く、真剣に、真面目に議論。

根來宏典建築研究所