10月21日(土)は、家づくり学校2年生の第5回目『建具』の授業でした。
引率講師は、家づくりの会の松本直子先生。
はじめに訪れたのは、埼玉県狭山市にある『阿部興業 狭山中央研究所』さん。
今年7月に開設された新しい施設です。
建具の知識向上の場を提供するモックアップ展示、製品性能を試験で実施し、
各評価試験に備えて基礎データを充実させる製品試験室を備えています。
建具に求められる性能として、断熱、気密、水密、耐風圧、耐火、防犯、耐久、安全、耐震、遮音といったことが考えられます。これらのことは、建築基準法、住宅性能表示制度、公的仕様書、業界ガイドラインでも示されていますが、
ものづくりが規格化されていく流れの中で、その原点に立ち返ることも重要であり、
こういった性能についても我々設計者は無関心ではいられません。
腰を据えた講義を伺った後、いよいよ試験室の見学です。
研究所のため写真NGであり、詳しくはお伝えすることはできませんが、
全16種類の試験及び施工方法を検討できる設備を備えておりました。
さらに体験型セミナーということで、框の組み方や強度のことを通じて、
設計者に理解しておいて欲しいことを教えてくれます。
最近は、ハンガー吊り戸が多いので、金物との取り合いに要注意だとか。
最後に配られた組子、各自で組み立ててみて下さいと。
簡単そうに見えますが、実際にやってみると「???」
溝の付け方に法則があるようで、順番を間違えると組み上がらない、、、
七宝亀甲という組子が完成しました。
亀甲物は正六角形を基調とした複雑な紋様で、80種類以上もあるそうです。
日本の伝統って、美しくて凄い。