取材と称する学びの場 | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2017年10月4日(水)

取材と称する学びの場


昨日お知らせしたブログマガジン『キノイエに会いに行こう。』、コチラ≫

その中のコンテンツに「木の家訪問」というのがあります。
キノイエセブンメンバーが、それぞれの設計した住宅を取材しあって、
その魅力を情報発信していこうというもの。
いい木を使えば良い家が建つのではなく、その使い方、こだわり、技術的なことも含め、
設計の奥深い部分をお伝えできれば良いな~と思っています。

先日その取材で、松原さん設計の住宅を訪問してきました。
取材は半田さんで、私も同行させてもらいました。
内容は、半田さんのブログマガジンへの記事を待つとして、
ここではアプローチのみ紹介します。

それほど広くはなく、駐車場を設けると建物の必要なボリュームが確保しずらい土地。
なので駐車場は設けず、その分、とても豊かなファサードになっていると感じました。

アプローチの角度を振ることによって生まれるアクティビティ、
目隠し壁によって奥行きを感じるレイヤー、段差に流れを感じるカスケード、
それに株立の美しいシンボルツリーや野趣溢れる下草たち、
じつに巧みな設計の操作で、魅力的な前庭を形成しておりました。

お引き渡しをして一年程だそうです。お庭の手入れも大変かと思いますが、
建主さんが愛着を持って住まわれている様子が窺えます。

この企画のメリットは、取材と称して自分たちの設計力を高める場になること。
正直いいますと、お互いプロ同士ですし、本音を言い合える仲だけに怖い、、、
でも仲間同士でこういう機会をつくって、設計が上手になりたいと思っています。

根來宏典建築研究所