NPO法人「家づくりの会」が主催している第9期の家づくり学校、
新入生を迎え、いよいよ1年生(4年制)の授業も始まりました。
初回のテーマは「住宅設計とは」。講師は、泉幸甫先生と本間至先生。
住宅設計における建築家の在り方を切り拓き、なおも最前線で活躍するお二人です。
まずは本間先生から。住宅設計とは、暮らしに則してデザインすること。
このデザインという言葉を曖昧にしないのが本間流。
結果(形)には理由(合理)があるとのことです。
生活に則したゾーニング、開口部(窓)、開口部(出入り口)、階段の用と美、テーブルをつくるの5点に焦点を絞り、分かりやすく、明解に説かれます。
同じ設計者として、この分かりやすいということに本間先生の恐ろしさを感じます。
ここまで明解に自身の設計に対する合理性とデザインを言葉にできるものか、、、と。
続いて、泉先生。なぜ住宅設計をやるのかといったことを説かれます。
我々は何を考えながら生きなければならないか、、、自由とは何か、、、
そのためには、批評精神が必要と。
答えは一つではありません。
家づくり学校には、多様な講師陣が集っています。それぞれに生き方が違います。
時代に流されず、自分らしく生きる道が住宅設計にはあると。
初回ということで導入的な内容でしたが、住宅設計者としての核心をつくお話しでした。
今後の授業内容は、専門性を帯びつつ、実践的な深みを増していきます。