家づくり学校「素材」のお話 | 築紡|根來宏典

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2017年5月23日(火)

家づくり学校「素材」のお話


5月20日(土)、家づくり学校2年生「素材」の授業がありました。

2年生は、教室から飛び出し、素材や物づくりの現場を訪ねるカリキュラム。
例年ですと、初回から外に出かけての見学会になっていたのですが、
今年は始めに「何故そのような授業を行うのか?」というガイダンスを教室で行い、
2回目から出かけようとなりました。
講師は、泉幸甫先生です。

「自然素材って良いよね」「手づくりって良いよね」って話が、よくあります。
泉先生自身もそのような住宅設計を手掛けてきたわけですが、
決して工業化を否定しているわけではありません。
自然素材や手づくりの素材を扱うことの難しさを、
住宅産業の歴史的な流れ、豊富な経験の中で解説。

それに対し、自分はどう立ち向かってきたのか。
「職人的な世界感」と「機械・プレキャスト的な世界観」を二項対立的に捉えるのではなく、工業化の良い所は取り入れつつ、新たな設計手法を模索しつつ、
その狭間で生きる住宅設計者として、今後の世界観へと導いてくれたように思います。

さてさて今年は、植木、石、瓦、建具、木材、古材・再生素材の産地や技術を探訪します。
知らない世界を知るということは大切なことなのですが、より実践的に考えた場合、
知ったことをどう実務に結び付けることが出来るかというビジョンが必要。

そんな住宅設計者の在り方を考えさせられる授業でした。
早く教室を飛び出したいという気持ちが高まったことと思います。

家づくり学校一年生の第一回目の授業は、5月28日(日)になります。
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根來宏典建築研究所