東松山の二世帯住宅 数寄屋素材 | 築紡|根來宏典

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2017年2月13日(月)

東松山の二世帯住宅 数寄屋素材


『東松山の二世帯住宅』和室の天井に貼る数寄屋素材を選んでいる様子です。

数寄屋とは茶室のこと。日本が育んできた文化は、現代住宅でも受け継ぎたいものですね。
とはいえ、本格的な茶室をこしらえるわけではありません。
その伝統的意匠を活かし、モダンに仕立てることが、ここでのテーマ。

竹、葦、萩を丁寧に並べたもの。
網代といって、杉皮、桧皮、竹皮などを各種模様に編んだもの。
色合いは、素地のもの、自然に晒したもの、染めたもの、焼いたもの、煤で炙ったもの。

日本の伝統は奥が深く、その表現は多種多様。
「数寄」は「好き」とも同義であり、好みに任せて作れば良いのですが、
建主さんと(家族間同士でも)イメージ共有できぬまま、悩んでいたところ、
現場監督が頑張って、実物サンプルを取り寄せてくれました。

このようなサンプル張は、なかなか手に入りません。
私自身うれしくなり「これ一式ちょうだい」と、監督に頼んだのですが、ダメですと、、、
預かりもので返さねばならず、そもそも取り寄せるのも一苦労だったとのこと。

そりゃそうですよね、、、おいそれと渡せる代物ではありませんよね。
それはさておき、どれを選んだのでしょうか、、、内緒にしておきます。

根來宏典