元旦は、丹生都比売神社にお参りしてきました。「にうつひめ」と読みます。
当社は「日本書紀」にも登場することから、創建は1700年以上前になるそうです。
全国に180ほどある丹生都比売神を祀る神社の総本社。
高野山、熊野本宮大社らとともに「紀伊山地の霊場と参詣道」として、
世界文化遺産にも登録されている神社です。
今から1200年前のこと、丹生都比売大神の御子「高野御子大神」が、
密教の根本道場の地を求めていた弘法大師・空海を高野山へと導いたと伝えられています。
高野山の麓に位置し、上山する際、まずこちらでお参りすることが習わしだったとか。
神道の精神が仏教に取り入れられた神仏融合の宗教観は、ここからはじまったそうです。
鏡池に掛けられた太鼓橋「輪橋」。冬場は凍結危険なので、閉鎖しているよう。
初詣ということで、多くの人が並んでいます。
桜門で手を合わせる人々。国指定重要文化財にもなっています。
その奥には、第一殿、第二殿、第三殿、第四殿、若宮といった本殿が並んでおり、
それぞれに祀られている神様が異なり、それに合わせて御利益も異なります。
桜門より先に入ることはできないのですが、脇から少しのぞき見してきました。
現存する本殿は、室町時代に復興されたとのこと。こちらも国指定重要文化財です。
柱梁に施された彩色は落ちていますが、一間社春日造では日本一の規模を誇るそうです。
鏡池に映り込む輪橋。美しいです。