2日目、まず訪れたのは製材・加工の『伸栄木材』さん。
細い木、太い木、真っ直ぐな木、曲がった木、、、色々な個性があります。
梁は、一般的には「ベイマツ」なのですが、伸栄木材さんでは「スギ」をお薦め。
このように曲がった木は、曲げ強度が強いので「太鼓梁」に使われるそうです。
仕入れた原木から皮を剥ぐ行程。
剥かれた皮は、木屑焚きボイラーの燃料として活用。
環境にも配慮されております。
平角ツインバンド生産システムという最新鋭の製材機。
ちょっと分かりずらいので、ズームアップ。
材の中心に赤いレーザー光線、梁のワイドに合わせて緑色のレーザー光線。
材を回転させて操縦士の目で中心を見極め、緑色のレーザー光線に沿って削ぎ落されます。
柱や梁を製材する際に削ぎ落された辺材も、もちろん活用されます。
白太は鴨居などの内装材として、赤身は外壁の板材などに。
適材適所、長年かけて育てられた良質な紀州材ですから。
構造材の品質には、乾燥工程が重要です。
現在5基の乾燥機を所有。そのうち2基は中温乾燥、3基は高温乾燥。
造作材や板材は中温、構造材は高温が適しているそうです。
グレーディング(木材の含水率、強度を測定して表示)の様子。
強度測定には、曲げ強度を計る方法と、打撃強度を計る方法があるそうです。
前者は手間が掛かり、後者は量産向き。ここの工場では前者です。
塚本専務が丁寧に工場を案内してくれました。
説明が分かりやすく、紀州材に対する熱い思いが伝わってくる内容でした。
まだまだ数少ないJAS認定工場にもなっています。
昼食は、伸栄木材さんの会議室をお借りしてお弁当タイム。
その前に『田辺市中辺路木材工場』より間伐桧台形集成材の解説。
利用価値の少ない間伐材の活用アイデア、紀州銘木としての新たな可能性を感じました。
紀州材は「強い」と言われますが、どれくらい強いかと言いますと、
きいちゃんと15人の建築家が載っても大丈夫。
「きいちゃん」とは、昨年開催された和歌山国体のマスコット。詳しくは、コチラ≫
キノイエセブン・バージョンでも撮影。キノイエセブンについては、コチラ≫
お決まりのジャーンプと行ったのですが、着地シーンはあまりにヒドイ、、、
ギリギリお見せできそうな着地前の写真(撮影:伊澤淳子)をアップしておきます。