続いて訪れたのは木工家具を取り扱う『G.WORS』さん。
家具というと、普通は広葉樹でつくられます。
国産材だとナラやケヤキ、外産材だとチークやウォールナット。
これらは、堅くて摩耗に強いからです。
しかし、G.WORSさんでは、スギで作られます。
もちろん、龍神材という良質なスギに恵まれているからなのでしょうが、
「スギは、保温性が高く、座り心地がなめらか。加工性が良いので形を自由に操ることができ、人の身体にフィットするデザインを追求することができる」と松本代表は言います。
それぞれの椅子に座らせてもらったのですが、本当に温かみがあって、座り心地がよい!
また龍神には、良質なヒノキもあるので、フレームなどの強度の必要なところにはヒノキ。
山奥には山桜もあるそうで、テーブルの天板に。狂いが少なく、傷がつきにくいためです。
お店は、道の駅「水の郷日高川龍游」脇に建っており、
その裏に工房を構えております。
広いスペースに、機材も充実しております。
身体にフィットするように研究を重ねた背もたれや座面の型。
陽も暮れてきたところで、一路さらに山奥に。訪れたのは龍神温泉にある『季楽里龍神』。
龍神材をふんだんに使った温泉宿です。
ロビーには、G.WORKSさんの家具もたくさん設えられています。
龍神温泉は「日本三美人の湯」であり、1300年の歴史を誇る名湯。
あとの二つは、川中温泉(群馬)と湯の川温泉(島根)だそうです。
滑らかなお湯は、本当にお肌がツルッツルになります。
澄み切った空気、雄大な森林風景、清流に癒されてきました。
夜は、家づくりの会の建築家15名を含め、総勢30名ほどの懇親会。
地元の林業・製材関係者さんたちと、紀州材のこと、国産材のこと、日本の山のこと、
などに対する熱い思いを語り合ってきました。