目黒の住宅 タイル職人 | 築紡|根來宏典

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2015年9月30日(水)

目黒の住宅 タイル職人

『目黒の住宅』の素敵なキッチンの壁に、素敵なタイルが貼られました!かなり珍しいタイルです。キッチンに貼れる手づくりのタイルって、他に無いんじゃないかな?私の知る限り。水、油、熱に強く、清掃性が求められるので、オリジナルで作るのは難しいのだと思います。手づくりなので、一枚一枚の大きさや厚みが異なっております。歪みもあります。一枚一枚がオリジナルと言ってしまえば聞こえは良いですが、貼るのが難しい、、、しかも目地はゼロでお願い。タイルの割付寸法は、タイルの大きさに合わせて81.7mmで指示。キッチンの長さや高さ、吊戸棚の大きさ、レンジフードの位置、窓の位置、、、すべてタイルの割付に合わせて、コンマ単位で設計しております。それらすべての整合を図った設計をするのは、大変でした。そして、それを実現するのは、もっと大変です、、、先にも申しましたが、大きさや厚みがマチマチなタイルを目地ゼロで張るのですよ、、、

 

 

いや~お見事!すべてがピターーーッと納まっています。素晴らしいです!職人さんに素直な感想を聞いてみたところ「ホント大変でした、ホント大変でしたよ」と、楽しそうに笑顔で語ってくれました。全てのタイルを広げて、バランスを図りながら貼ったそうです。

 

さてさて、目地はゼロと申しましたが、大きさや厚みがマチマチなタイルなので、隙間や不陸などが生じてしまします。それらを埋めるために、目地材は詰めます。それが、また大変、、、仕事姿をしばらく拝見させてもらったのですが、一般的なタイルの倍の時間は掛かっておりました。。。こちらの写真は、目地を詰める前の段階。目地を詰めると、もっと素敵なタイル壁面になります。こんな腕の良い素敵なタイル職人さんがいないと、こんな設計はできません。