目黒の住宅 左官 | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2015年9月2日(水)

目黒の住宅 左官


『目黒の住宅』左官工事の様子です。

上の写真は、2階に設けた中庭の外壁で、ラス張り下地の上に、モルタル下地を施した状態。
ラス張り下地のお話は、コチラ≫
モルタル下地の中には、ひび割れ防止のためのファイバーネットも施し済みです。

荒摺りの表情も美しく、このままの状態でも良いかも、、、って思ってしまうほど、
愛着の持てる下地です。

下の写真は、モルタル下地の上に、さらにモルタルの上塗りを施している様子です。
1つの面を塗り始めると手を止めることはできません。継ぎ目やムラをなくすために。
外壁面は面積も大きいので、なお大変な作業です。
水の引き具合を見ながら、3人がかりで一気に鏝を滑らせます。

左官を塗る時期は、暑いと乾くのが早すぎるし(割れが生じやすい)、
寒いと凍ってしまい、適度な温度と湿度が望ましい。
今年のこの気温の低さは、恵みの天候です!
とはいえ、塗った傍から雨に濡れては良くないので、現場監督が天気を睨み、
雨除けのテントを掛けたりしながら、工夫してくれております。

こうやって、職人さんの手や、現場監督の工夫によって左官工事進行中です。
工程がいくつもあって、なかなか進んでいないようにも思えますが、、、
この工程の手間を知っていれば、建物への愛着も増すというものですね。

さらに、この上に仕上げが施られると外壁の完成となります。

根來宏典