目黒の住宅 耐え時です | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2015年7月9日(木)

目黒の住宅 耐え時です


『目黒の住宅』なかなか工事が進みません、、、良い意味ですよっ!

既成品のキットを組み立てるのではなく、
私どもで作成しているディテール図面をもとに、現場で考えながらの施工になります。
出来てしまえば分からないのですが、物づくりには下地が大切。
建具の納まり、造付家具の納まり、幅木の納まり、タイルの納まり、電気・設備の先行配管、、、これら全てが連動してきます。

素材と素材が取り合う物理的側面はこれで良いのか、、、
行為や動きを伴う機能的側面はこれで良いのか、、、
美しさや快適さといった心理的側面はこれで良いのか、、、
経年変化や可変性といった時間的側面はこれで良いのか、、、
設計者としてのこだわりはモチロン、建主さんや作り手さんの意見も取り込み、、、

そのぶん時間は掛かりますが、大工さんは下地から丁寧な仕事をしてくれております。
良いものを作るには、慌てず、焦らず、今が耐え時です。
現場監督さん、大工さんと膝と膝を突き合わせて打ち合わせ。
雨降りしきる中、じっくり進行中。

根來宏典