藤沢の平屋 塗装工事 | 築紡|根來宏典

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2015年4月17日(金)

藤沢の平屋 塗装工事


『藤沢の平屋』、内部では、建具枠や家具への塗装工事が進んでおります。

既成品ですと、工場で塗装されたものが現場に持ち込まれ、取り付けるだけで完了ですが、
手づくりの住宅では、このように現場で丁寧に塗装されます。
こちらの塗装職人さんは、刷毛4本使い分けています。

こちらは、塗った後の塗料の拭き取りの様子。
このことによって木目を浮き立たせるのです。手間が掛かっていますね。

こちらはトイレの窓台。おそらく普通のお客さんだったらクレームになると思います。
斑というか、古びたというか、新築らしくないというか、、、

良いんです!これで!
こちらに住む奥さまは、このダメージ感が好きなのです。
先日一緒に現場を見て来たのですが、この雰囲気を気に入ってくれています(喜)

塗料は、亜麻仁油を主成分としたオイルフニッシュ。
塗膜をつくらない浸透性で、もちろん環境に優しい自然塗料です。
この塗料で難しいというか、大切なのは「素地」。
素地の木目だけでなく、欠陥なども、そのまま表面に浮き立たせてしまいます。

ここで仕様している窓台の材種は「栂」。この斑模様は、栂の特徴でもあります。
木目が美しい材種だと、この味わいは出ません。
栂とオイルフィニッシュ、お互いの特徴を惹き出し合っています。
ダメージ感を出すのにピッタリの相性だと思います。

根來宏典