木材 その1 レッドシダー | 築紡|根來宏典

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2014年12月29日(月)

木材 その1 レッドシダー


12月20日(土)は、家づくり学校2年生の授業『木材』の勉強で新木場に行ってきました。

まず訪れたのは『高広木材』取り扱っている木材は、レッドシダーです。
レッドシダーは、主にウッドデッキや外壁に使われる木材で、
雨に強く、腐りにくく、真夏の日差しにも強いのが特徴です。

敷地内の建物にもレッドシダーがふんだんに使われ、
傷みやすい部位、使用上の注意点、劣化の状況、色の変化、塗り替え時期、
目地や隙間、釘やビス、、、見どころ満載です。
ちなみに建物は、今回の引率講師・諸角敬さんの設計です。

倉庫内には、もちろん豊富なレッドシダーが保管されております。

レッドシダーというと、デッキや外壁といった板材ばかりと思っていたのですが、
こんな大きな断面のレッドシダーもあります。樹齢300年くらいだそうです。

室内の展示室に入って、
見識の広い渡辺専務が国産木材との比較や違いを明解に説明してくれました。
同じ素材でも、木表と木裏の関係、ケズリ面とラフ(粗木)面との関係、
そのことによる塗料の浸透具合や、耐久性などの関係など。

カナダや北米では、レッドシダーを農産物と同じように計画的に植樹・伐採し、
年間の生産量(成長量)に合わせて長期的に安定供給しているそうです。
木材の勉強というと、国産材ばかりに目が行きがちですが、
日本との、長きに渡る国策的な森林管理の違いのお話は、とても勉強になりました。
国産材と外産材のどちらが良い悪いではなく、広い視野をもって、
自分で判断できる知見の必要性を強く感じたのでした。

高広木材さんの計らいで、近くある「木材会館」も見学できました。
当日は、女優さん3人が出演するテレビの撮影が行われていました。

根來宏典