さて、2階と3階に移って、もう一世帯の住居をご紹介します。
玄関は1階にあり、階段を使って、上り下りします。
上の写真は、2階の様子。3階からは、明るい光が差し込むみます。
居住スペースを出来るだけ広く確保するため、階段はコンパクトに設計しました。
とはいえ、毎日上り下りする訳ですから、上り下りのし易さにも配慮しました。
螺旋状に上がって行くのですが、段板が壁まで伸びているので、幅が広く感じます。
いわゆる丸い螺旋階段特有の壁との隙間に生じる恐怖感はなく、安定感があります。
『螺旋階段』と『回り階段』の中間でしょうか、、、
蹴上高さも低く抑えているので、上り下りにゆとりがあり、とても好評です。
準防火地域における準耐火建築物なので、階段のつくり方にも規制があります。
ここでは、心棒を鉄骨でつくり、段板の厚み60mmの木板。贅沢ですね!
通常、螺旋階段を設ける場合、上棟時に搬入しないと設置できないのですが、
このつくり方(心棒と段板を切り分ける)だと、
上棟後でも階段が設置できるメリットもあります。