外観とアプローチ @旗竿地の白い家 その1 | 築紡|根來宏典

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2014年7月31日(木)

外観とアプローチ @旗竿地の白い家 その1

本日より、何回かに分けて『旗竿地の白い家』を紹介します。
写真撮影は、写真家・上田宏さんにお願いしました。

 

東京都葛飾区東金町にある旗竿地に建てられた木造3階建ての2世帯住宅です。
上の写真だと竿部分の幅員は4mに見えますが、
写真より手前では、半分の2mは手前の住宅の敷地、自身の敷地の接道は2m。
旗部分も狭く、風致地区という条件も重なり、ちょっと特殊な敷地です。
風致地区においては緑化基準があり、敷地面積の20%は緑化しないとなりません。

 

正面が北側で、3階部分は北側斜線の制限により斜めに切り取られ、

屋根のように見えます。

 

周りに建っている住宅は2階建てであることから、
3階建て住宅でありながら、周辺環境に馴染ませるとともに、
斜め部分は内部空間においても有効に活用しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旗竿地の形状を更に助長するように、アプローチは奥まで延び、
路地の奥に入っていくような趣で、2世帯とも脇に玄関を設けました。
アプローチと駐車スペースの土間仕上げは「豆砂利洗い出し」。

 

アプローチにおける植栽計画としては、手前にシンボルツリーのハナミズキ、
隣地の境には生垣としてサザンカ、奥のアイストップにはカツラ、

ブロック塀を隠すように建主さんの好きなバラを植えております。

 

狭い敷地ながらも、夕暮れ時には太陽が回り込み、

奥に植えられたカツラを照らすので、
なお一層、アプローチ空間に奥行きが感じられます。