旗竿地の白い家 植木の植込み | 築紡|根來宏典

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2014年4月4日(金)

旗竿地の白い家 植木の植込み


今週末にオープンハウス開催の『旗竿地の白い家』も、いよいよ最終工程「植込み」です。
オープンハウスのお知らせは、コチラ≫

風致地区のおける緑化機基準により、敷地面積の20%は緑化しないとなりません。
旗竿地の限られた土地に植えこむので、結構大変です・・・。
持ち込まれた植木たちも、結構なボリュームがあります・・・。

上の写真は、生垣のサザンカやバラ、フッキソウ。
『フッキソウ(富貴草)』は、私は好きな下草でして、
強い日差しでは葉焼けするので、半陽地~陰地に向いています。
常緑で、葉が密に茂る様子から「繁栄」の意味を持たせて名付けられた下草で、
とっても縁起が良いのです。

生垣は、隣地との境、アプローチの奥の方まで。
奥のアイストップには、カツラの株立ち。
ブロック塀を隠すように、先程のバラが植えられます。

裏(南)側に回ると、沢山の植木たちが。
ハウチワカエデ、ヤマボウシ、ヤマモミジ、シマトネリコ、
ヒメシャラ、ヤマモモ、ナツツバキ、など。
敷地から出てきた大きな石も並べて、活かします。

植木の配置計画は、設計図で指示しておりますが、
実際に植木が持ち込まれると、イメージは異なります。
植木は枝ぶりなど、どれ一つとして同じものはなく、何よりも生き物です。

木の高さや、枝ぶりはもちろんのこと、
根っこ大きさや、隣の建物の高さなども見て、配置を現場で調整します。
「この樹とこの樹を入れ替えようか」とか、
「その樹、もう少し手前に出そうか」とか、
「その樹、少し回転させようか」とか、
「その樹、少し倒そうか」とか、
全てのバランスを見ながら、植木職人さんの専門知識を得ながら進めます。

2階から見下ろした様子。
建物は、真南に向かって、角を60度ほど隅切りして、採光を豊かにしております。
その角にできた三角地帯にウッドデッキを貼り、植木を植えた庭としました。

植込みの立ち合いと同時に、内部もチェック。
現場監督に、建具の建付調整のお願いなど。下の写真は2階のLDK。
左手の斜めになった大きな窓側が真南で植木のある庭。
植木が育てば、2階からも豊かな植木たちが楽しめます。

根來宏典