12月8日(日)は、家づくり学校3年生の授業、藤原昭夫先生による『工法から考える』でした。
講義と課題出題の前半と、その講評会の後半との2回1組となっており、昨日はその前半。
「建築設計者の社会的身の処し方と工法等独自開発を考える」という大きなテーマに対し、
まずは「不学の勧め」⇒「建築的飢えの勧め」⇒「社会を優しく冷静に見つめる眼差しの勧め」
⇒「ルデラル(雑草的)な獣道の勧め」といった流れで、何故?を追及します。
皆さんは「何故、ここのいるのか?」。
中でも「欲していないテーマに、興味を持たせるように話せるエンターテイナーではない」
という言葉に、藤原先生の生き様が詰まっているようで、とても印象的でした。
次に「身の処し方の参考として、私の工法開発に至る動機と開発項目」の解説。
「設計者を迷路に追い込む四つの教育幻想」「設計者が生き延びる三つの道」
「ルデラルな生き延び方」を背景に、その反面事例として、
藤原先生の辿ってきた工法開発の愚かな獣道の数々について、ご紹介下さいました。
藤原先生は、近年、応急仮設住宅の開発に取り組んでいるのですが、
これまでの愚かな獣道の全てが、結実しているように感じました。
最後に次回3年生の最終講義として出題された課題は、
「社会や住宅での着目点と、提案したい行為又は工法や仕様開発」について、各自が提案すること。
次回の発表会が楽しみです。
さて授業終了後のお話です。
前回の課題「形態」で、手を抜いた?一人の学生が、自ら追試課題に取り組んできました。
前回の授業のお話は、コチラ≫
「○○さんのような不真面目さ」「○○くんのような根性」「○○くんのような創造性」に刺激されたとか。
これをツマミとし、缶ビール片手に建築談義が盛り上がるのでした。