渋谷の新旧 | 築紡|根來宏典

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2013年3月18日(月)

渋谷の新旧


ついに渋谷駅が地下化されましたね。

上の写真は、渋谷駅最後の夜の様子です。
私自身は、東急東横線から副都心線に乗り換えることが多いので、便利になって良い面もあります。
一長一短、人それぞれでしょうが。

さてご存知の方も多いかと思うのですが、
駅跡地には、高さ180m(地上33階建て)の高層複合施設が2017年度に開業するそうですね。
さらに駅周辺には、大規模ビル4棟が2027年度までに向けて計画されているそうですね。
つまり『ヒカリエ』に続いて、これから5棟の複合高層施設が作られる訳です。

駅としては、集客率や利便性が高まり良いのでしょうが、
渋谷という街は、それで良いのか疑問です・・・。

渋谷には、沢山の名前がついた通りがあるのご存知ですか?
公園通り、ハンズ通り、センター街、Bunkamura通り、道玄坂、ファイヤー通り、プチ公園通り、
区役所通り、無国籍通り、サンドイッチロード、スペイン坂、間坂(まさか)、ペンギン通り、
ランブリングストリート、フィンガーアベニュー、オルガン坂、メトロ通り、SING通り、
コルネット通り、キャットストリート、宮益坂、オーチャードロード、イエローストリート、、、

私が感じる渋谷の魅力は、駅を中心に、これらの通りが起伏に富みながら広がっていることです。
街を歩いていて、楽しい。ビルの中に入っているより、路面店の方が気持ち良い。
一個一個の店「点」が、通りで繋がって「線」となり、
その通りが網の目のように広がって「面」としての街の魅力となっている。
駅周辺にできるビル群が、そういった魅力を掻き消さなければ良いのですが・・・。

渋谷のようなターミナル駅は、人口集中による飽和状態なのも分かりますが、
飽和状態のままでも良いのではないでしょうか?
イヤなら渋谷に行かなければ、住まなければ良いのですから。
その方が、他の駅に人が流れ、東京全体としての魅力が増すと思うのです。

根來宏典