最後に福智院(ふくちいん)の庭。こちらでは、3つの庭を作っています。
門の向こうに、光悦寺垣がチラリと見えており、気持ち高ぶります。
光悦寺垣については、コチラ≫
そして、左手には1975年作庭の『愛染庭(あいぜんてい)』。
福智院の庭は、松尾大社とともに重森が晩年に手掛けた遺作の庭。
重森は、この愛染庭の作庭半ばにして他界(1975年)。
重森の設計図を基に門下生が完成させたものです。
もう二つの庭、1973年作庭の『蓬莱遊仙庭』、1973年作庭の『登仙庭』は、
宿坊への宿泊者のみが見られるとのことで、今回は見学できませんでした。残念。
ちなみに今回紹介している7つの寺院は宿坊になっているので、全て宿泊できます。
重森の庭を目の前した部屋もあります。なんとも贅沢な時間が過ごせそうですね。
モミジの足元に配された石組。赤い石の廻りの描かれた砂紋。
重森作ではありません。
さらには、こんな砂紋も描かれておりました。州浜の抽象化でしょうか。
モダンな表現。重森作ではありませんが、重森の指導かも知れないし、重森の関係者の指導かも知れない。現在、庭をお手入れしている方のオリジナルかも知れない。
明らかに重森の意思を継承している。
以上で、高野山/重森三玲を巡る7つの寺院の紹介は、お終いです。