食後は、その場で、建具用語集や木製建具図集の説明。
時間の関係上、簡単な説明ではありますが、このような時間が持てると、
工場見学のポイントが掴めます。
午後から訪れたのは、同じくときがわ町にある『丸井木工』。
ここは、NCカッターを導入している先進的な建具屋さんです。
NCとは、ナンバーコントロールの略で、
つまり、データを入れれば、ドンドンその通りに加工してくれる機械。
自然派(手づくり)志向の人は、機械化を否定する人もいるかもしれませんが、
近代的な技術も上手く取り入れていかないと、何事も発展しませんね。
手づくりと機械化と、どちらが良いとかではなく、どちらかになびくとかでもなく、
それぞれに得意、不得意があって、両方を上手く活かし合えれば良いと思います。
そのためには、設計者として、その得意、不得意を知らないと、何も始まりません。
NCカッターを用いれば、こんな加工は簡単に、精度良く、大量に。
こちらの工場では、フラッシュドアがメインです。
骨組みに合板を貼って仕上げたドアのことですが、
芯材には、このようなペーパーコアを入れて、反り難くする工夫などしております。
根來宏典