協和木材の松浦さんから、『柾はぎ板』のサンプルを預かっております。
木材には、板目⇔柾目、白太⇔赤身、木表⇔木裏があります。
板目は、年輪に対して平行に挽いた木目。
柾目は、年輪に対して垂直に挽いた木目。年輪が平行で美しい。
木表と木裏は、年輪に対して平行に挽くからできるので、柾目に木表と木裏はない。
つまり、柾目は反りや収縮が少ないのです。
柾目は板目に比べ、歩留まりが悪いのでコスト高になります。
白太(辺材)は、木の樹皮に近い周辺部。心材に比べて腐り易く、虫が付き易い。
赤身(心材)は、木の中心部。辺材に比べ腐りにくく、強度が強い。コストも高い。
杉は、特にこの白太と赤身とがハッキリしている。
見た目で、白太を好む人もいるのですが、実は赤身の方が高級なのです。
特にこのサンプルの赤身は、サーモンピンクで美しい。
幅広の板材は、それ相応の樹齢が必要なので、入手困難ですよね。
巾はぎ(接ぎ)板は、何層かに分けて、接着した材。
いわゆる集成材とは違い、ピッチが広いので、あまり積層が気になりません。
特に柾目は、年輪が平行なので、繋ぎ面が目立たないのです。
通常は板目。板目の場合は、木表と木裏を交互に貼ると反りが相殺されるのです。
日本には、戦後植林された杉が沢山余っています。
日本の森林を守るためには、この杉の伐採が必要です。
こんな良い材があるのですから、ドンドン使いたいものです。
ちょうど良いので、事務所のカウンターに使ってます。
お香の写真では、ありません。


