稲田石 その2 石を割る、切る | 築紡|根來宏典

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2012年5月24日(木)

稲田石 その2 石を割る、切る


石割体験を通して、石の目を学ぶ。

石には目(節理)があります。節理が分かり易いのは『鉄平石』。鉄平石の紹介は、コチラ≫
その目に沿って、クサビを打ち込んで割るのです。このクサビのことを『セリ矢』というそうです。

上の写真の上面を『カサネ』、手前側面を『目』、小口面を『二番』というそうです。
どの面も見た目は違いなさそうですが、よ〜く見ると違いがあります。
目肌に対してカサネ肌は、尖っていて、光っていて、キレイ。
磨いてしまうと、違いは分からなくなるのですが、
割れ肌面をそのまま仕上げとして使う場合は、知っておくと良いですね。

目は、地盤に対して水平方向に入っており、割れ易い方向。
石が割れた瞬間。セリヤ矢は、打込むと中で開く仕組み。

石を切るワイヤーソウ。丸石さんの目が真剣です。

この粒粒、何だか分かりますか?そう、ダイヤモンドです。

大きな切断機。高さ1800、奥行き2900、厚さ20mm〜の大きな平板が切り出されます。
切り出し速度は、1㎝/h。エッそんなに掛かるんですか、、、

切断後の刃。
刃は両面使うのですが、左側1回、右側2回の合わせて3回で、刃はダメになるそうです。

細かな切り出しは、丸鋸で。もちろん刃先にはダイヤモンドが。
埃が立つし、熱も持つので水を掛けながら。
御影石が高価なのが理解出来てきました。

根來宏典

ご案内いただいた友常さんから内容の訂正願いがありました。
①ガングソーのノコ刃は、多くて2回までしか使用しません。
②『この縦穴に火薬を詰めるか、ワイヤーソーを通すかの違い』
  この穴にワイヤーソーを通す事はありません。
③石目は地盤に対して、垂直です。東西に走っていると
  かかれた方が良いと思います。
ご指導、ありがとうございます!