稲田石 その1 採石場 | 築紡|根來宏典

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2012年5月23日(水)

稲田石 その1 採石場


5月19日(土)は、先日の『家づくり学校 第4期 開校』1年生に引き続き、
2年生第一回目の授業として、茨城の銘石『稲田石』見学会に行ってきました。

座学中心の1年生に対し、2年生は座学だけにとらわれない幅広い知見を身につけるため、
素材や技術などの見学会が中心です。1年生の第一回目の授業の様子は、コチラ≫
我々一行が向かったのは、茨城県笠間市稲田にある『友常石材』。
採石から加工に至るまで一貫作業ができる石屋さんです。
天気にも恵まれ、気持ちが高ぶります。

採石現場の様子です。岩肌面に300@で縦にラインが入ってます。
採石には、黒色火薬とワイヤーソーの2種類があります。
この縦穴に火薬を詰めるか、ワイヤーソーを通すかの違い。
ワイヤーソーの方がラクだが、値段は高いそうです。

岩肌に縦横に割れが入っている所は、当然売り物には使えない。
この割れと割れの隙間に嵌ったかのような石。これを『皮石』と呼びます。
これも板に加工出来ないので、一般的な流通としては出せません。
私から見れば、希少価値の高い貴重な石。お宝です。
庭石や沓脱ぎ石などに使うと、何と贅沢なことでしょう!

山を切出した時、地表の方は品質が悪く、このようなゴロンとした石が。『玉石』と呼ぶそうです。
玉石というと砂利やゴロタ石を思い浮かべるのですが・・・、採石場ではスケールが違います。
庭石にするには、手頃なサイズですね。こちらも流通には出ません。
また採石の際に出るクズ石は、海の護岸などに活かされるようです

こちらの石材屋さんは、稲田石だけでなく外産材も置いてます。
指の向こうには、スペイン産の『ピンクポリーノ』と言う石。
鮎沢さん『ピンクポイーノ』ではありませんよ!聴き間違えないように(笑)
稲田石と同じく御影石。稲田石の色が白なのが特徴であるように、こちらはピンクですね。

泉校長が単独行動を始めました。何か物色しているようです。

根來宏典