古建築 その1 清白寺仏殿 | 築紡|根來宏典

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2012年2月8日(水)

古建築 その1 清白寺仏殿


先日、家づくり学校2年生の最後の授業『古建築』で山梨に行ってきました。

まずは初めに向かったのは、国宝『清白寺仏殿』。
上の写真は、仏殿へと向かう長さ100mほどの『梅参道』。
梅の満開時には、さぞ美しいことでしょう。

梅参道を抜けると、総門→放生池→鐘楼門(三門)→仏殿→本堂が一直線に並んでおります。
禅宗特有の『伽藍配置』です。

いよいよ期待膨らむ清白寺仏殿の登場。ブドウ畑の中に、ひっそりと佇む建築。
仏殿と言うより、住宅と言った親しみの持てるスケール感です。
禅宗様建築。方三間裳階付入母屋づくりで、屋根は檜皮葺。

今回の講師役を務めていただいた建築家仲間の山本成一郎先生から色々と説明いただく。
歴史的建造物を語れる歴史家は沢山いますが、
彼は、設計者目線で歴史的建造物を語れる貴重な存在です。

内部空間もじっくり堪能。
天井には鏡天井『龍』の墨絵が描かれており、梁、束、斗供と言った組物の造形が美しい。

足元のディテール。円柱と礎石の間には礎盤が入っている。上品で美しい。
その他にも桟唐戸や花頭窓なども美しい。

同敷地内には、国の重要文化財にも指定されている『庫裡(くり)』があり、
こちらも良かった。庫裏は、僧侶の住居や寺務所のことです。

根來宏典