惹き込まれるように @屋久島レストハウス その5 | 築紡|根來宏典

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2012年1月19日(木)

惹き込まれるように @屋久島レストハウス その5

アプローチの様子です。

 

外壁はヘの字に窪んでおり、杉板の軒にも傾斜を付け、すり鉢状の形態としました。
2.4×2.4mの入り口の開口部に、惹き込まれるような印象です。

 

外壁は、杉小幅板を型枠にしたコンクリート打放し。
杉材の木目や節などが残っており、自然な風合いが感じられます。
小幅板の目地を出目地としているので、壁に立体感、陰影、深みが感じられます。

 

コンクリートは、型枠を組んで、生コンを流し込み、固まるのを待つのですが、
この『型枠』によって、コンクリートの表情が全く変わってきます。

 

 

コンクリート建造物の初期は、この『杉小幅板型枠』が主流だったのですが、
様々な変遷を経て、近年は『樹脂塗装合板型枠』に変わりました。
樹脂塗装合板の登場により、コンクリートによる建築作品に躍進をもたらしました。

 

その反面、杉小幅板型枠は、陳腐な仕上げと見られるようになったのです。
にも関わらず、この杉小幅板型枠は手間もコストも掛かる、、、でも私は、この仕上げが好きなのです。
クライアントからも、美しい!!素晴らしい!!とお喜びの言葉を頂いております。