木材 その3 西川材 | 築紡|根來宏典

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2011年12月16日(金)

木材 その3 西川材


続いて、飯能市にある『木楽里』に移動。
林業家の井上さんから西川材の生産、製材、流通、設計、施工に纏わる話を伺いました。
西川材とは、江戸時代「西の川から筏で送られてくる良質な材」のことを言ったそうです。

木楽里は、西川材の杉やヒノキを材料とした木製品を自分で作ることができる工房。
井上さんは林業と同時に、木育に励んでおられます。子供に対しても、大人に対しても。
子供たちに、家にある木を調べてくるように宿題を出すと、
割り箸しかないお宅もあるそうです。特にマンション住まいだと。
木だと思っていたフローリングや家具が全てプリント物であったりとか、、、

木という素材に触れぬまま育っている子供も多いようです。
林業の活性化には、頭で理解するのではなく、
子供の頃から本物の木と触れ合うことから始めなければなりません。

木で出来た床タイル。

木楽里の隣に建っている興味そそる建築。明治26年に建てられたそうです。
1階は貯蔵場、2階は住居、3階は養蚕として使われていたそうです。
3方張り出しの木造建築は珍しい。

    輸入材に頼っている林業ですが、国産材の需要を望むばかりです。

    根來宏典