玄関は少し広めにつくり、エントランスホール兼ギャラリーとしました。
建主さんは広い玄関を要望された訳ではありませんが、玄関を入って赤城山が見えると気持ち良いだろうなと思いました。そこで玄関の奥行きを長くし、正面は全面開口、その向こうには竹縁を設け、赤城山への眺望を意識した空間構成としました。
建主さんは、プランを見て「これなら、手持ちの絵が沢山掛けられる。ギャラリーも兼ねましょう!」と。両サイドの白い壁には、お気に入りの絵が飾られています。
春夏秋冬に応じて、絵を掛け替えるそうです。
照明は天井に埋め込まれたライティングダクトにてスポットライトの位置は自由。
足元には間接照明。玄関が浮いて見え、とても良い雰囲気です。
土間部分の床仕上げは日本の伝統美、黒いぶしの『敷瓦』。敷瓦のお話は、コチラ≫
玄関の正面にはベンチを設けております。
靴を脱ぎ履ぎする際に座れるよう、高齢者対応で提案しました。
使われ方として、花瓶を飾ったりも出来ますし、
赤城山側に向いて座り、ゆっくりと読書や月見なども出来ます。
お気に入りの絵に囲まれながら。
玄関ドアの敷居を挟んで、御影石を敷いております。
人が出入りする痛みの激しい所への配慮です。