夕暮れ時の様子です。
1階の縁側、2階バルコニーが伸びやかで、漏れる灯りも美しい。
温かい気持ちになります。
ご家族7人の明るい笑顔も漏れてきそうです。
以上で『片流れの黒い家』の紹介は、お終いです。
多世帯住宅のメリットは、一つの敷地に幾つかの世帯が住むことにより、
内部、外部ともに豊かな空間をつくる可能性が広がります。
その中で、「風の流れ」や「季節感」などを共有することができ、家族の絆が強化され、
豊かな生き方ができることではないでしょうか。
多世帯住宅を建てるキッカケは、「経済的」「生活的」な合理性が最も大きな要因かもしれませんが、
大勢で住むことによって沢山の魅力に気付くことと思います。
多世帯住宅を計画する上で大切なのは、「みんなで仲良く住む」ということではなく、
「価値観の違うもの同士が、共に暮らす」ということを認識しあうことです。
相手が異なる考えを持っていると知っていれば、生活が始まってからの精神的なストレスも和らぎ、
『共に暮らす楽しみ』を感じることも多くなるでしょう。